
2025年5月8日(木)~10日(土)の三日間、「新・日本染織紀行 -作品展- 」未来襦袢~万華鏡~ が開催されました。



初日は製造元である浅見の後藤氏をお迎えし、未来襦袢の魅力を語っていただきました。

実際に反物を触りながら、作品ごとの違いや生み出された経緯など興味深いお話をされる後藤さん。作品への想いが伝わってきます。



庶民も絹の襦袢を着るようになった背景や、昨今の温暖化に対応すべく、丈夫さを保ちながらも薄く軽く洗濯もできるよう改良を重ねられたエピソードが、とても印象に残りました。

番外編として、長尺の八掛のご説明もしていただけました。
日本人の高身長化に伴って変化してきた着物や帯と違って、変化しなかった八掛の丈についてのお話など、勉強になることばかり。充実したトークショーとなりました。
ご来場された方からは「新しい発見があった、実際に触れて詳しく話を聞くことができてよかった」と嬉しいお言葉をいただきました。
また、後藤さんからも「着物や帯は展示会などで作品の詳細を聞く機会があるかと思うが、襦袢の話はあまり聞いてもらう機会がない。このような機会はとても嬉しい」と仰っていただきました。
みなさまのおかげで、和の文化交流を目的とした「Galleryやはらぎ」のオープンにふさわしい門出となったように思います。今後も試行錯誤を続け、より多くの方に親しんでいただけるように工夫を凝らしてまいります。

次回の新・日本染織紀行の開催は6月26日(木)~28日(土)「上布」です。
新潟や沖縄、滋賀など、今や希少品となった上布が各地から集まります。楽しみにお待ちください。