
2025年7月10日(木)~12日(土)の三日間、新・日本染織紀行 -作品展- 「辻󠄀が花」が開催されました。
400年も途絶えていた幻の染め「辻󠄀が花」を現代に蘇らせた、久保田一竹氏の作品が5点も勢ぞろい!

「一竹辻󠄀が花」
辻󠄀が花の絞り・墨描き・挿し色をベースに、グラデーション染め(友禅ではない)と金銀彩を組み合わせた独自技法。
多重染色による幻想的なグラデーションが特徴で、20回以上染めることもあるそう。重厚な地模様です。


宇宙や自然、生命の循環といったスケールの大きなテーマが多い一竹辻󠄀が花。今回の展示は実用を想定されている作品ですが、それでも確かな存在感があります。



一竹辻󠄀が花のほか、現代の辻󠄀が花、総柄の華やかな絵羽や可愛らしい帯も展示されました。辻󠄀が花は染色技法の名前ですが、辻󠄀が花といえばこの花柄を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。



今回の作品展も、実際に手に取って楽しんでいただくことができました。
「辻󠄀が花の着物か帯を一つは持っていたい」と仰る来場者の方も多くいらっしゃいました。辻󠄀が花がお好きな方々に作品をご覧いただけて嬉しいです☆
当展は販売を目的とした展示会ではございませんが、もし何か気になる作品がありましたら、ご遠慮なくスタッフまでお声がけくださいませ。

さて、次回の新・日本染織紀行の開催は9月25日(木)~27日(土)「伊勢型小紋」です。
江戸時代から続く精緻な染め「伊勢型小紋」。繊細な文様と職人技が織りなす、静かな美をご堪能いただけます。楽しみにお待ちください。








